ボストン美術館 日本美術総合調査図録 解説篇
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(2-III-111)(2-III-112)(2-III-113)(2-III-114)(2-III-115)(2-III-116)XII 肉筆浮世絵 Ukiyo-e Paintings山崎女龍Yamazaki Joryū江戸時代 享保年間(1716〜36)頃掛幅一幅 紙本著色山崎女龍Yamazaki Joryū江戸時代 享保19年(1734)掛幅一幅 紙本著色ももすそも雪にぬれもの 由縁斎 行年八十一歳詠之」鈴木りせ(生没年不詳)Suzuki Rise江戸時代 享保(1716〜36)〜元文(1736〜41)頃掛幅一幅 紙本著色き花の台かな 世湖「(不明)」(白文長方印)」上柿芳龍(生没年不詳)Uegaki Hōryū江戸時代 享保年間(1716〜36)掛幅一幅 紙本著色219.220.221.見立石橋・見立江口図Parody of Shakkyō; Parody of Eguchi文読む遊女図Courtesan Reading a Letter納涼美人図Woman Enjoying the Cool of the Evening222.223.224.雪中傘持美人図Woman Holding an Umbrella in the Snow蚊帳美人図*Woman Beside Mosquito Net羽根突き美人図Courtesan Playing Battledore and Shuttlecock32.3×365.5㎝11.7657, William Sturgis Bigelow Collection各85.8×35.2㎝⑴11.7360⑵11.7359, William Sturgis Bigelow Collection35.4×51.3㎝61.1227, Gift of Robert Treat Paine, Jr.江戸時代 享保年間(1716〜36)頃巻子一巻 絹本著色[その他]紙継ぎは二紙。182.6㎝、182.9㎝。[所見]ボストン美術館では作者について伝宮川長春と記録しているが、画風には長春の風は認められず、むしろ作例全体の印象からは、師宣美人画に混じって、田村水鷗の作例と幾分通うものを感じる。絵巻最終場面の秋の情景は、構図的にはこれで終わりでもよいが、あるいは冬景色を描いた一図がさらに連続し、そこに本来作者の落款が備わっていたのかもしれない。竹田春信(生没年不詳)Takeda Harunobu江戸時代 享保年間(1716〜36)掛幅一幅 絹本著色[落款]各幅に「日本畫竹田春信圖」[印章]⑵「(不明)」(朱文重郭長方印)⑴⑵「(不明)」(朱文方郭内円印)[賛]⑴「西行 世中をいとふまでこそかたからめ かりのやどりをおしむ君かな かへし 世をいとふ人としきけばかりの宿 にこゝろとむなとおもふばかりぞ」 ⑵「門々見佛後生浄土 西にこそ終に入なれ法の道 かりにあまたの門はあれども」山崎女龍(生没年不詳)Yamazaki Joryū江戸時代 享保年間(1716〜36)頃額装一面 紙本著色[落款]「女龍筆」[印章]「山崎氏印」(白文方印)[賛]「貞女両夫とさへいふに われは親はらからのためにしづみし 恋の淵物侘び皃の其間にも客待ほどの苦しさ 誰やたそ誰かはけふの妻ならむ さだめなき世に定めなき身は」[所見]図上の賛語は他の女龍作品にも認められるものと同じ手跡で、これも往時能書と評判だったという女龍本人によるものと考えられる。[落款]「女龍筆」[印章]「(不明)」(朱文方印)[所見]団扇であおぐ女の顔に補筆あり。[落款]「女龍画」[印章]「(不明)」(朱文方印)[賛]由縁斎貞柳「人をふるむくひの罪やつもりけん 袖[所見]221番「納涼美人図」(11.7697)と同印。賛をしている由縁斎鯛屋貞柳(1654〜1734)は著名な狂歌師。81歳は没年にあたる享保19年。[落款]「鈴木氏女りせ筆」[印章]「鈴木氏女」(朱白文方印)[賛]「「萬古春如」(関防印、白文長方印)朝顔や露せ[所見]山崎女龍の影響あり。未登録の絵師。[落款]「大和繪芳龍圖之」[印章]「(不明)」(白文方印)「(不明)」(白文方印)40.8×55.8㎝11.7697, William Sturgis Bigelow Collection102.6×13.5㎝11.7696, William Sturgis Bigelow Collection65.6×26.3㎝11.7691, William Sturgis Bigelow Collection97.9×38.7㎝11.7482, William Sturgis Bigelow Collection275

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