ボストン美術館 日本美術総合調査図録 解説篇
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XIII 円山四条派 Maruyama-Shijō School描きは森派のお家芸の一つであるが、やや硬い感は免れないであろう。このポーズは月を見上げているところか。地面は雪が積もっているとも解されるが、いかがであろう。森一鳳Mori Ippō幕末〜明治時代 19世紀中期掛幅一幅 絹本淡彩偽筆を作っていたのではないかと疑われる。森一鳳Mori Ippō幕末〜明治時代 19世紀中期掛幅一幅 紙本墨画物館の「雪松に鴨図」の印によく合致す。□の力強さがよく表現されている。森一鳳Mori Ippō幕末〜明治時代 19世紀中期掛幅一幅 絹本淡彩にものと微妙に異なる。大英本は若描きのように見える289.太夫図290.国学三哲像291.群猿図292.狸図293.双鹿図294.双□図295.山水図ので単純には比較できないが、大英本の方が出来映え優107.9×41.9㎝11.8336, William Sturgis Bigelow Collection36.5×50.0㎝11.8366, William Sturgis Bigelow Collection40.9×177.2㎝37.472, Gift of Mrs. Charles Goddard Weld掛幅一幅 絹本淡彩森一鳳Mori Ippō幕末〜明治時代 19世紀中期掛幅一幅 絹本著色[落款]「一鳳」[印章]「敬之之印」(白文方印)「子交」(朱文方印)[その他]蓋表「森一鳳太夫図 壹幅」[所見]一鳳の太夫図は他にもあり。清楚な美人図であろう。太夫の姿・衣装は極めて豪華に描かれている。一鳳和美人図の一典型と見ていいであろう。優品。森一鳳Mori Ippō幕末〜明治時代 19世紀中期掛幅一幅 絹本著色[その他]蓋表「契沖真淵宣長像」、蓋裏「契沖真淵宣長像 一鳳画 楓園」[所見]落款はないが、一鳳として可なるべし。ただし、様式的確定は難しい。礼拝の対象として描いたものか。森一鳳Mori Ippō幕末〜明治時代 19世紀中期まくり一巻 絹本著色[落款]「一鳳」[印章]「森敬之印」(白文方印)「子交氏」(朱文方印)[所見]もと画巻もしくは額か。左端には、狙仙の柿本神社の絵馬と同じポーズの猿が描かれる。一鳳の猿の図としては大作・力作といえよう。それぞれに猿のポーズ・表情の変化が面白い。狙仙に比べて、毛描きに軽やかさや潤いを欠くのも無理なからぬことか。優品。森一鳳Mori Ippō幕末〜明治時代 19世紀中期[落款]「一鳳」[印章]「既昏便息」(朱文方印)[所見]大英博物館に全く同じ図柄の作品あり。動物の毛[落款]「一鳳」[印章]「森敬之印」(白文方印)「子交氏」(朱文方印)[その他]蓋表「森一鳳絹本杉二疋鹿 幅」[所見]落款印章ともに良し。槇を添える。一鳳が狙仙の[落款]「一鳳」[印章]「敬之」(朱文長方印)[所見]「敬之」の印には二、三種あり。この印は大英博[落款]「一鳳」[印章]「森敬之印」(白文方印)「子交氏」(朱文方印)[所見]下の印が、大英博物館の「鶴図」や「「孔雀図」107.3×42.1㎝11.4724, Fenollosa-Weld Collection97.2×35.6㎝11.8347, William Sturgis Bigelow Collection121.9×43.2㎝11.8353, William Sturgis Bigelow Collection103.9×48.3㎝11.8331, William Sturgis Bigelow Collection357TayūPortraits of Keichū, Kamo no Mabuchi, and Motoori NorinagaMonkeysRaccoon DogDeerCrows in the SnowLandscape

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