ボストン美術館 日本美術総合調査図録 解説篇
396/446

62.山水花卉人物図押絵貼屛風63.福禄寿唐子図64.墨竹図65.山水図66.柳堤渡水・丘辺行楽図屛風67.浅絳山水図[印章]「義亮之印」(白文方印)「壮心不已」(朱文方印)[所見]十便図から図様を採った部分あり。大雅の同画題の作品を参考にした、感じのよい佳品。[その他]蓋表「屛風 壹雙/池太雅堂 東山義亮 両筆」、蓋裏「傳来 此池太雅先生筆嵐山之屛風福井典薬頭秘蔵之處雨森氏到/所望譲受所持之所有謂拙家江買得東山義亮先生一覧感心/有之今片双同義亮嵐山之下流池先生倣筆意補之一雙/成就永當家可持傳也/安政五戊午晩冬 ⃞⃞所蔵」伝池大雅Formerly attributed to: Ikeno Taiga江戸時代末期 19世紀中期六曲一双 紙本墨画⑴各扇127.1×54.7㎝⑵各扇128.0×54.8㎝[落款]⑴第1・3・4扇「霞樵」、第2・5・6扇「九霞山樵」⑵第1・5扇「霞樵」、第2扇「霞樵寫」、第3・4・6扇「九霞山樵」[印章]⑴各扇とも「池無名印」(白文方印)「弎岳道者」(白文方印)⑵各扇とも「池無名印」(白文方印)「弎岳道者」(白文方印)、第3扇のみ「前身相馬方九皐」(遊印、朱文長方印)[所見]大雅の描写を真似ているが稚拙。贋作であろう。印章も合致せず。特に論究すべき点はないが、フェノロサコレクションである点が興味深し。伝池大雅Formerly attributed to: Ikeno Taiga江戸時代末期 19世紀中期掛幅一幅 紙本墨画[自賛]「不寒不雨南山寿」[印章]「霞樵」(朱文楕円印)「池無名印」(白文方印)「前身相馬方九皐」(関防印、朱文長方印)[所見]よく見かける草画風大雅なり。画はフニャフニャして力強さに欠ける。書も物足りず。印章は肉が薄く読みがたいが、わずかに見える「霞樵」印も基準印と合致せず。伝大雅の一作例と見なすべし。伝池大雅Formerly attributed to: Ikeno Taiga江戸時代末期 19世紀中期388[落款]「清風高節 霞樵」[印章]「深泥池氏」(白文方印)「無名」(白文方印)[所見]稚拙な描写。贋作であろう。野呂介石(1747〜1828)Noro Kaiseki江戸時代後期 19世紀初期掛幅一幅 絹本墨画淡彩[落款]「四碧道人隆」[印章]「第五隆印」(白文方印)「四碧斎」(遊印、朱文長方印)[所見]披麻皴を主体とした、正統的南宗画の画法。遠山は藍の没骨で、家屋、樹幹、樹葉の一部に代赭。ごく普通の出来といえよう。与謝蕪村(1716〜84)Yosa Buson江戸時代中期 18世紀後期六曲一双 紙本淡彩[落款]各幅とも「謝春星写」[印章]各幅とも「謝長庚」(白文方印)「謝春星」(白文方印)[所見]三枚継。蕪村の傑作なり。東京国立博物館所蔵の「山野行楽図屛風」と近似す。安永の初め頃、60歳前後の作か。余白を大きくとった構図、極めて優れる。与謝蕪村Yosa Buson江戸時代 宝暦12年(1762)掛幅一幅 紙本墨画淡彩[落款]「東成謝長庚寫於/碧雲洞中/壬午孟秋下浣」[印章]「謝長庚」「春星氏」(白文長方連印)「丹青不知老至」(遊印、白文方印)[所見]蕪村の筆法に似せるが、披麻皴、水平方向の筆触など稚拙で、真作との差は大きい。没骨で描く遠山もその体を成さない。贋作であろう。(佐藤) ただし、この130.0×51.5㎝50.1491, Bequest of Charles Bain Hoyt̶Charles Bain Hoyt Collection114.0×37.7㎝28.69, Gift of Mrs. Francis Gardner Curtis⑴139.0×363.0㎝⑵139.4×363.6㎝⑴58.952⑵58.953, Frederick L. Jack Fund134.9×47.9㎝62.358, John Ware Willard Fund年代の作として適当という意見もあり。(河野)Landscapes, Figures, and FlowersFukurokuju, God of Good FortuneBambooLandscapeBoating Under the Willows; Outing by the HillsLandscape with Houses64.699, Keith McLeod Fund⑴11.4663⑵11.4949, Fenollosa-Weld Collection93.8×43.6㎝11.8030, William Sturgis Bigelow Collection掛幅一幅 紙本墨画

元のページ  ../index.html#396

このブックを見る