［落款］「春琴居士」［印章］「紀選之印」（白文方印）「小墨神仙」（朱文楕円印）［その他］蓋表「掛物一幅 春琴花鳥」［所見］絵はややもの足りず。印章のうち下の印は合致しないように思われる。厳密に言えば偽筆と言わざるべからず。窪田雪鷹（生没年不詳）Kubota Setsuyō江戸時代末期 19世紀中期二曲一隻 紙本墨画淡彩［落款］「雪雍」［印章］「雪雍之印」（白文方印）「君達」（朱文方印）［所見］余白に金砂子を蒔く。ややさびしい四条派の画風。田能村竹田（1777〜1835）Tanomura Chikuden江戸時代 天保3年（1832）掛幅一幅 紙本淡彩［落款］「老木莫熙立中看不繋雪知惟駕雅者道是小茅君吾自清晨至手携碧篆文朗誦一千遍茅君閉不聞／壬辰中秋前三日早赴碧雲寺齋後就寝无睡喫茶必身和適執筆寫此圖／竹田生」［印章］「憲印」（白文方印）「老画師」（遊印、朱文楕円印）［その他］蓋表「田能邨竹田淡彩梧陰清談図」、蓋裏「田能邨竹田此幅為梧陰清談圖也晨掲載國華誌六百八十號以藤懸静也博士之解説詳悉焉□予今観此画亦不可要□贅言矣／昭和三十九年亗頃甲辰如月九日加一□兼⃞⃞老至識」［所見］岩や梧の葉に墨の滲みを多用するが稚拙で、全体の景観を平板で単調にしている。書も竹田に似せてはいるが、運筆の自然さがなく、摸写らしい特徴を示す。贋作であろう。（佐藤） 竹田作品とするのも可か。（河野）伝田能村竹田Formerly attributed to: Tanomura Chikuden江戸時代末期 19世紀中期掛幅一幅 絹本著色390121.1×51.4㎝11.8029, William Sturgis Bigelow Collection156.5×87.7㎝11.8709, William Sturgis Bigelow Collection32.4×39.2㎝ 64.2123, Keith McLeod Fund146.0×82.7㎝［落款］「文化甲戌十月初三日写於双樹林寺之菊澗堂奉呈月峯上人博粲 田憲」［印章］「竹田」（朱文重郭楕円印）「小翁白石」（白文長方印）「毎占使宜」（白文方印）「暑至臨流濯足」（遊印、朱文方印）［所見］二つの印象合致せず。画ももの足りず。下の印章は珍印なり。竹田には珍しい画題にて、このような竹田を摸写したものか。五匹の鯉を描く。五匹の鯉を描くもの少なからず。何か意味があるものの如し。田能村直入（1814〜1907）Tanomura Chokunyū明治3年（1870）六曲一双 紙本金地墨画［落款］⑴「……／明治三年庚午初秋寫併題於北郊先春亭／直入山樵癡」⑵「……明治二年庚午秋日寫併題為百々芝川得斎御属／青灣茶寮主人癡」［印章］各隻とも「田癡」（朱文方印）「煙嵐深處是吾居」（白文方印）［所見］直入の力作。金地と荒々しい墨のタッチとを対象させる。優品。田能村直入Tanomura Chokunyū明治4年（1871）画帖十二図一冊 紙本墨画［落款］題簽「直入山樵書畫」自題「消夏漫筆／明治辛未夏日題／直入山樵田癡」［所見］山水、蓮。菊、蟹など。池田雲樵（1825〜66）Ikeda Unshō江戸時代 嘉永5年（1852）掛幅一幅 絹本淡彩［落款］「壬子臘月十又二月寫雲樵山人」［印章］「政敬」（白文長方印）「雲樵」（朱文長方印）Landscapes, Flowers, and Crabs （Shōka manpitsu jō）Sparrows and Flowers78．山水図屛風Landscapes79．消夏漫筆帖80．石榴に雀図Quiet Talk in the Shade of TreesCarp11.8000, William Sturgis Bigelow Collection⑴175.0×376.0㎝⑵174.4×376.0㎝⑴11.4652⑵11.4653, Fenollosa-Weld Collection14.9×20.5㎝21.126, William Sturgis Bigelow Collection124.1×36.8㎝11.4665, Fenollosa-Weld Collection［所見］山本梅逸や浦上春琴風の没骨淡彩画。優品。75．雪中南天に雀図屛風Sparrows in the Snow76．梧陰清談図77．鯉魚図
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